Home

「次のバスは何時かな?」(バスの案内情報を考える。)

昨年春、横浜駅西口地下街の正面階段を下りた先に設置されていた「路線バス案内表示機」が新しくなったことに気付いた方もいると思いますが、ようやく乗り入れている路線バス各社の発車情報(乗り場、系統・行先、発車時刻、バス会社名等)がひと目で分かるように整備されました。

普段あまり路線バスを利用しない人にとって、自分の乗りたいバスが、どこから、どこを通って、どの時間に出発するかを知るのはハードルが高いと感じ、つい自分の車を使ってしまうことがあると思います。また、バスの発車時刻が乗り場バス停の時刻表でしか確認できず、もし駅の改札を出たところで分かれば、乗り場まで行かずに途中で買い物もできたのにと感じた方もいると思います。

駅で鉄道からバスに乗り換えるにあたり、案内の表示場所が分かりにくく、乗り場を探すのに苦労した経験や、上記のように、発車時刻が乗り場に行かないと分からず煩わしい思いをしたとの声も聞きます。公共交通、特にバスの利用促進に向けて、行先や経路、発車時刻に関する丁寧な案内が求められますが、バス事業者には、利用者目線(特に一見の利用客)に立った情報提供の充実と更なる工夫を期待するところです。

最近では、バス情報を提供するアプリが充実してきており、スマートフォンなどを利用して自分で調べる人も増えていますが、一方でバス停の掲示物等で情報を取得する人もまだ多くいます。(以下、国土交通省資料から)

冒頭の写真のように、バスの案内情報機器にデジタルサイネージを活用するケースが各地で増えていますが、利用者からすると自分の乗りたいバスがいつどこから出るのかが良く分かる大変便利なツールとなっています。またバスロケーションシステムと連動させることで、渋滞などによる遅延が発生している場合、その情報をオンラインで反映させることも可能です。

<京都駅><神戸・西神中央駅>

これらのシステムは、導入コストとの兼ね合いもありますが、タイムリーな情報内容の更新が可能で、事業者にとっても省力化につながる部分もあるかと思われます。また導入にあたり、地元の商業施設が資金を提供した事例(下の写真)もあり、今後様々な方法を採り入れ普及が進むことを期待します。

<辻堂駅>

国では、新たな財源確保のため、来年から「国際観光旅客税」を新設するとのことですが、2020年のオリンピック・パラリンピックを控え、多言語表示に絡めて交通結節点での案内表示充実のための財源としてこの新税を活用し、バスの利用促進につなげられればと考えます。

パソコンやスマートフォンを通じて、バス乗換案内アプリや事業者、自治体から提供される路線バスに関する情報を取得することは増々便利になりますが、一方で現地における情報提供、案内表示は今後も不可欠です。そのためにも鉄道駅でのバス乗換案内の表示場所などについて、鉄道事業者や建物管理者との連携が欠かせませんが、残念ながら必要と思われる個所に設置されていない事例も見受けられ、今後これらの課題への適切な対応が求められます。海外では、駅構内の発車案内板に、鉄道の発着案内と並んでトラムやバスの発車案内(下の写真の矢印部分)を掲示している事例も見られます。

<ストラスブール駅(仏)>

広告
Posted in: コラムコラム:「次のバスは何時かな?」(バスの案内情報を考える。) はコメントを受け付けていません。