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バスの運賃について~みなさんがバスに乗る時の運賃はいくらですか?~

横浜市内のバスの運賃体系は主に均一区間制と距離別制があります。均一区間制の運賃は現金での支払いは220円(ICカード216円)であり、距離別制の運賃はその名の通り、距離毎に運賃が異なり、180円であったり、240円であったりとまちまちです。

それぞれに特性があり、均一区間制は市の中心部など都市部では利用者が多いため、運賃収受が簡便になるように、乗った距離に関係なく同じ運賃を支払います。一方、距離別制は住宅地内の循環バスや鉄道との並行路線、長い距離を走る路線などで適用されています。

どちらの運賃体系を適用するかは、路線ごとの特性や採算制などを踏まえたうえでバス事業者が判断し、国土交通大臣により、適正であるかの審査を受け、認可を受けることになっています。

また、運賃の設定はバス事業者が申請した上限額について、国土交通大臣の認可を受ける「上限認可制」という仕組みになっています。この認可された上限額の範囲内であれば、事業者は届出だけで運賃を機動的に設定できます。上限の申請にあたっては、各バス事業者の経営効率の度合いが、そのまま運賃に反映されないよう、営業する地域(横浜は京浜ブロック)の標準的な費用と利潤を合計した原価が水準となっています。

つい最近、運賃による競争が一因で大きな出来事がありました。岡山県の老舗バス会社が運行している黒字路線に他のバス会社が割安運賃で新たに参入をする計画を立てたため、老舗バス会社は健全な競争環境や交通サービスのあり方について国への問題提起の意味を含め赤字の31路線を廃止すると届出をしました。
(追記:その後、国土交通大臣から「今後の地域公共交通政策をしっかり進めていく」との発言や、地元での法定協議会等の開催が決まったことなどを受け、この廃止届は取り下げられました。)

地域交通の要である路線バスは、ほとんどの路線が赤字であり、一部の黒字路線により何とか営業しているというのが実態です。横浜市の交通局の路線も6割程度は赤字路線です。

バス路線の廃止や減便といった事態に陥らせないためには、交通事業者は、利用者に継続的に乗車してもらえるように、日頃からサービスを向上させ安定した経営ができるようにすること、利用者は日々バスを利用することで、路線の維持をしているという自覚を持つこと、行政は交通政策を打ち出し、関係者の調整役として、バス路線の維持・充実を図り、地域住民の生活を守っていくことが求められます。

乗合バス事業者の現状について 国土交通省資料より

厳しい経営状況にある一般路線バスの現状 国土交通省資料より

関連リンク
「上限許可制」について:一般乗合旅客自動車運送事業の運賃及び料金の上限の認可に関する処理方針
「岡山県のバスに関するニュース記事」
「横浜市交通局 バス路線別収支状況」
「乗合バス事業者の現状について」
「交通政策白書」

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